2014年に新しい法律で「再生医療法案」というのが始まりました。
その中で第三種再生医療というのがございまして、採血だけで「血しょう・血清」という新しい再生医療を応用できるわけです。
例えば歯周病が酷い、歯を失ってインプラント治療になるといった難しい症例に対して、患者さんは骨を移植せず、血液だけでいい、つまり少量の何かを採取するだけで済みます。
なるべく患者さんが楽に、というところで再生医療は現在進められています。
現在再生医療は1種、2種、3種と3種類あります。第1種というのはまだまだ研究が必要です。第2種に関しては、リスクはありますが、現在人体に臨床応用出来ているというものです。
例えば幹細胞治療などは第2種に分類されています。歯科は現在第3種となっています。
自分の血液を採取して、その中の血小板を移植する。これに関してはリスクが非常に少ない。
ただその第3種再生医療というのはどこでもできるわけではなくて、認定施設でしかできませんので、その辺は十分に気を付けなくてはいけないところだと思います。
自身の脂肪の中の幹細胞を抽出して組織の再生に用いる。近い将来しっかりと第2種再生医療が認定されてくれば、歯周病、それからインプラント治療、そういったものに対して、幹細胞を用いる臨床応用、
つまり患者さんに提供できる医療になると考えております。