口の中は狭くて暗い場所ですので肉眼やルーペでは非常に見えない所が多かったのです。
見えるということは治療の質が上がるということに直結しますので、拡大して明るく照らして見ることができるということが、歯科治療にとって顕微鏡を使う最大のメリットだと思います。
2015年時点で5500台ほどの顕微鏡が歯科医院に導入されているといいます。全国で6万8千件ほどの開業歯科医院がありますので、割合では約8パーセントほどの普及率となります。
顕微鏡は活用する技術がなければそれを活かすことが出来ません。多くのトレーニングに時間を割いて研鑽を積む事が必要になりますので、
残念ながら導入はしてみたものの顕微鏡は実際には使えていない、という医院さんもたくさんあるように聞いています。
私自身肉眼の治療から顕微鏡の治療に切り替えるときかなりの訓練が必要になりました。
今現在、顕微鏡歯科治療に取り組んでおられる先生方は大きな苦労をしながら顕微鏡歯科治療をされているわけです。ぜひ、そういった先生方を応援してあげてください。