短縮歯列という選択肢

もし奥歯が抜歯されることになった場合、その後代わりとなるインプラントや義歯を装着する方法が一般的かもしれません。実は何もせずにそのままにするという治療法もあるのです。Nobleくにたち歯科の岩田照禎先生にお話をうかがいました。

奥歯が抜けた場合、治療にはどのような選択肢が？

 

 

よくやられる方法であればインプラントであったり、義歯を装着する方法が考えられるかと思います。

 

それだけではなくて何もしないという選択肢もある、何もしない場合何か問題が起きるかというのは、噛みあわせであったり咀嚼習慣によって違います。

 

長期的に安定しているという報告があるため、患者さんには何もしないという選択肢もあるというお話もさせていただいています。

 

 

「何もしない(短縮歯列)」には他にはどんな研究報告が？

 

 

奥歯が失われたことによって、残っている歯への歯周病に対する影響もあまり無いことが報告されています。

 

噛みごこちとしても、奥歯がない場合でもあまり低下することは無いという研究があります。

 

 

どのような患者さんに「短縮歯列」を提案しますか？

 

 

最終的には患者さんとの話し合いで、もちろん患者さんの御希望が優先されます。

 

インプラント治療に対して骨の形態であったりや、経済的な負担を考えたときに、それが難しい方、または手術に耐えられないような全身疾患をお持ちの方に短縮歯列を説明させていただいて処置を進めさせていただくこともあります。

 

 

自分にあった治療を選択するために大切なことは？

 

 

インプラント、そして義歯、何もしない短縮歯列という選択肢については必ずしもどれが特に優れている、とったものがないです。

 

かかりつけの歯科医院さんと相談しながら自分にあった選択肢を見つけて治療を受けていただくことをお勧めします。