基本的な治療方針は,可能な限り「歯を削らない」「歯の神経(歯髄)をとらない」「歯を抜かない」です.
それらを実践するために
1 患者様は治療に関して十分な説明を受ける権利があり,歯科医師は説明する義務があります.したがって,治療方針に関する適切な選択肢をご説明し,患者様と十分にコミュニケーションを取った上で,患者様のご希望にそった質の高い歯科治療を行います.
2 「治す」ことに最新の知識、接着材料、ならびに機器を使って,高い技術をもって,丁寧な処置を心がけます.歯科治療のやり直しは,歯の寿命を短くしてしまうこともあります.したがって,やり直しのない歯科治療を目指します.なお,自費治療には最長10年間の保証を行います.
3 歯の型を採って製作する詰め物や被せ物(インレー・アンレー・クラウン・ブリッジなど),入れ歯,すなわち石膏模型から製作する修復物や義歯の型どりは,精密で高い適合を得ることを目的として保険治療・自費治療に関わらずシリコーン系の材料を使用します.
4 保険治療,自費治療に関わらず,すべての詰め物や被せ物(インレー・アンレー・クラウン・ブリッジなど)の装着には,歯質に対して高い信頼性がある接着性のある材料を使用します.
5 「防ぐ」ために予防処置,とくに幼児,小児の頃から成人までカリエスフリー(ムシ歯やムシ歯の処置のないお口の中)をご本人とそのご家族の方と一緒に目指します.
6 「口元を美しく」し,患者様にとって,豊かな人生を送っていただくためにお一人おひとりにとって最善の審美性の回復を行います.
7 「院内感染防止」に細心の注意を払い,診療器具は滅菌処理を行い,使用直前に開封いたします.ハンドピース(歯を削る,義歯の調整などで使用する器具)もお一人おひとりで滅菌処理を行い使用します.また,エプロン,コップはもちろん,診療用グローブも患者様お一人おひとりで使い捨てて,感染予防を徹底しています.
8 「痛くなったら歯医者に行く」のではなく,予防や定期的なメインテナンスを行うことで生涯,自分の歯でおいしく,楽しく食事をしていただきたいと願っていますし,そのお役に立ちたいと希望しています.