米国で歯周病の治療を専門として学び、重要だと感じたことは、”歯周病は口の中の細菌の感染が原因”であることから、感染をまず予防し、感染すればそれを可及的に除去し、再度の感染がおこりにくくするように口腔内環境を整える、ということです。これには達成するには専門医としての知識・技術・経験が必要ですが、患者さん自身が頑張って治療しよう、という意志を持つこと、それから継続して口の中をきれいにしていこうという努力を続けること、この2つが何よりも重要です。私が教育を受ける過程で治療したアメリカ人は、全員とは言わないまでも、総じて歯を大事にする意識が高く、それに比べ残念ながら日本人は自らの歯を粗末にしている方が多い印象を受けます。”歯を大事にしておけばよかった”と老いてから後悔しないように、ご自身の身なりを気にかけることと同様に歯も気にかけていただきたいと思います。そのために歯周病専門医としてお役に立てれば幸いです。