味覚障害のトピックスとコロナウィルスとの関係性

前回は、栄養と味覚障害の関連性についてお聞きしました。 そのほか、よく知られている味覚障害の原因としては、コロナの後遺症があります。 近年の味覚障害に関するトピックスなども含め、引き続き味覚障害について、山陰労災病院 循環器内科 水田 栄之助先生にお話を伺いました。

 

味覚障害になりやすい方の地域差について

 

 

たとえば鳥取県内でも、海に近いところは塩辛いものが好き。

一方、山間部は甘くて塩辛い、いわゆる甘辛い味が大好き。

ということもわかっています。

 

大阪人は甘党なんだとか。

 

地域ごとで味覚の嗜好とは全然違うもので、特産品が違うのと同じようなものです。

こういったところが文化と医学で関係していて、非常に面白いと思っています。

 

 

近年の味覚障害のトピックス

 

 

今の味覚障害トピックスと言えば「フレイル・サルコペニア対策」だと思います。

健康寿命を延ばすというのが現在、国が力を入れてるところです。

 

日本は世界有数の長寿国ですが、健康寿命は男性は70歳台と言われています。

男性も女性も約10年寝たきりであったり、介護を受けた状態で日本人は亡くなっている現状です。

 

例えば、脳卒中は寝たきりの主な原因ですが、もともとの原因は高血圧にありますから、減塩は非常に大事です。

塩味感度の低下というのは、食塩摂取量と関係していると言われているので、子供の頃から薄味にすることが、将来的なフレイル・サルコペニア対策になると思います。

 

特に高齢者は味覚障害をきたしてる人が多く、その結果として食欲低下・低栄養となっています。

たくさん運動して、たくさん食べるということが、フレイル・サルコペニア対策としてすごく大事なことです。

高齢者の場合は唾液の分泌が低下し、口が渇いて味がわからない、という人が多いです。

そのため、口がよく乾くという方はぜひ歯科などで、診てもらうというのも大事なことになってくると思います。

 

 

新型コロナウィルスによる味覚障害

 

 

コロナウィルスに感染すると、味覚障害を発症するということで、皆さん心配されてると思います。

一般的には、半年たてば大半の人が良くなると言われています。

その間は塩味とかを感じにくいため、食塩摂取量が増えるとか、生活習慣病をきたしやすい食行動になると思います。

 

あとはコロナウィルスの流行で中食が増えてます。

中食は、非常に食塩が多く含まれています。

そういったことも含めて、コロナウィルス感染した方は、減塩により気をつけてもらう、甘いものを食べ過ぎないようになど、特に生活習慣病に対しては気をつけていただければと思います。

 

 

患者さんへのメッセージ

 

 

味覚障害というのは、自分ではわかりにくいものです。

「自分は絶対薄味だ」と自信があると思っても、他の人が食べたら、すごく塩辛いということは実はよくあることです。

なので、自分で調べてみようと思わないと、味覚障害ということはわかりにくいと思います。

例えば、OS1などをなめてみて味がわからないということがあれば、おそらくその人は塩味感度が鈍くなってるというふうに思いますし、常に他の人と比較するということが味覚障害を見つける一つの手かと思います。

 

 

 

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水田 栄之助 先生
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