わかりやすい説明と信頼の診療方針『歯科ドッグ』でオーダーメイドの治療を患者様へ届ける

わかりやすい説明と信頼の診療方針『歯科ドッグ』でオーダーメイドの治療を患者様へ届ける
歯科医療において、お口の状態や生活習慣を丁寧に把握し、患者様に合わせた治療を提供することは重要とされています。今回、患者様中心の診療方針を掲げて診療を行っている、東京都恵比寿の若林歯科医院の若林健史先生に、診療に関する具体的な取り組みを伺いました。

『歯科ドッグ』でオーダーメイドの治療を届ける

 

-若林医院では、患者様に寄り添った診療を心がけているとお伺いしました。歯科治療を行う上で、具体的にどのような取り組みをされているのでしょうか?

 

当院では、歯科治療を受けられる患者様に「歯科ドック」と呼ばれる検査を1時間ほどかけて行っています。歯や歯茎の状態観察、歯周ポケットの深さの計測、歯周組織の検査などを通して、口腔内の状態を細部までチェックしていくのです。レントゲン写真は14枚に分けて細かく撮影します。口腔内の写真も含めると、合計で25〜26枚ほどの撮影を行っていますね。くわえて、上下の歯の型取りを行い、模型を作製して顎の動かし方の確認や噛み合わせチェックもしていきます。

 

-かなり徹底した検査を行っているのですね。これらの検査結果を、どのように治療に活用しているのでしょうか?

 

検査で得られたデータはすべて分析し、さまざまな角度から治療内容を考えます。患者様には、別の日に検査結果を説明する時間をいただいています。レントゲン写真や口腔内写真、模型などの視覚資料を用いて、患者様自身の現在の口腔内状態がわかるように、一つひとつ丁寧にお伝えしていくのです。

 

-視覚資料を活用して、患者様自身に現状を実感していただくわけですね。

 

そうですね。たとえば、歯周病の状態や進行度を言葉で説明されても、現状がどんな状態で、どこまで深刻かをイメージするのはとても難しいと思っています。しかし、歯科医師や歯科衛生士は説明したと思っているため、理解齟齬に気付かないまま治療が進んでしまう。その結果として「説明を受けていない」「よくわからないまま治療されていた」という問題が発生してしまいます。

 

患者の全身の健康状態や生活習慣にも目を向けた『カウンセリング』

 

若林歯科医院では、カウンセリングの際に視覚資料を使用しているため「この写真を見てください。骨が溶けて吸収されている状態です」「ここに深い歯周ポケットができています」などとお伝えできます。単に言葉で説明するよりも、患者様が現状をよりリアルに把握しやすくなるのです。

 

さらに、過去に当院で治療した方の症例写真も参考資料としてお見せします。「この部位が腫れていた方は、治療を継続したことでここまで改善しました」といった具体例を、カウンセリングルームのモニターに映し、治療後のイメージを掴んでいただきます。

 

-自分と似た症例を見ることで「こんなふうに改善できるのか」と実感を持てるわけですね。

 

はい、そうです。患者様自身に現状を理解していただき、さらに過去の改善事例をご提示することで、治療へのモチベーションを保っていただければと考えています。

 

ほかにも、カウンセリング内では患者様の食生活や生活習慣を確認し、歯科疾患のリスク要因を一緒に見直します。たとえば、甘いものを食べる機会が多いと虫歯になりやすいことは、皆様ご存知でしょう。しかし、糖分の多い食生活が歯周病リスクを高めている事実についてはあまり知られていません。実は砂糖を摂り過ぎると、白血球の働きが5分の1程度に低下して、免疫力が落ち、歯周病菌が増殖してしまうのです。

 

歯周病菌が歯茎で炎症を起こし、出血部位から体内を巡ると、脳梗塞や心筋梗塞、糖尿病などの全身疾患を引き起こします。ですので、歯周病は口腔内の問題として捉えるのでなく、全身疾患として治療することが大切なんですね。カウンセリングでは、こうした観点で患者様の生活習慣をお伺いして、具体的な改善点をアドバイスし、再発防止につなげていきます。

 

-患者様の全身の健康状態や生活習慣にも目を向けた、トータルサポートを心がけているのですね。

 

そうですね。治療内容や費用についても、しっかりと説明し患者さんと相談しながら治療計画を練ります。長期的な治療になる場合は、分割払いをご提案することもありますね。

 

若林医院では、治療後のアフターフォローにも力を入れている。術前術後の写真を用いて、定期検診の重要性を丁寧に説明するように心がけているそうだ。

 

「生涯にわたり健康的な生活を送るためには、定期的なクリーニングと検診が欠かせません。当院では、治療して終わりではなく、きれいな状態の維持を目指して、一人ひとりのライフスタイルに合わせた通院間隔をお伝えしています。患者様に信頼いただけるよう、一人ひとりのニーズをお伺いして、治療について丁寧に説明し、安心できる歯科医療をご提供することが、私たちの役割だと思います。これからも、患者様中心の治療方針を心がけ、頼りにしていただけるよう尽力していきたいと思います。」と、若林健史先生は、お優しい口調で丁寧にインタビューにお答えくださった。

(インタビュアー:Doctorbook編集部)

 

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