ほくろと悪性黒色腫の見分け方

「ほくろのがん」といわれる、悪性黒色腫ですが、受診のタイミングなどどうやって見分けたらよいのでしょうか。 前回に引き続き、聖マリアンナ医科大学病院 皮膚科 主任教授 門野 岳史先生に、主にほくろと悪性黒色腫の見分け方についてお話をうかがいたいと思います。

 

分子標的薬の併用療法

 

 

分子標的薬に関してお話しします。

 

メラノーマや様々なガンでは、特定の遺伝子異常があるということが知られています。

メラノーマは、BRAFという遺伝子異常がありますが、ここに異常があることで細胞内に余計なシグナルが流れて、それによってがんが活性化して増殖します。

このシグナルの流れを断ち切るのが、ガンの治療に繋っています。

 

現在用いられているメラノーマに対する分子標的薬は、元々メラノーマで見られるBRAFを阻害するものと、あとはさらにその下流のMEKという、この2ヶ所を阻害します。

2ヶ所のシグナルの流れをせき止めることで、悪性黒色腫のがん細胞の活性を抑えて、それで治療に結びつけています。

 

 

ほくろと悪性黒色腫の見分け方

 

 

今までないところに新しいほくろが出てきてどんどん大きくなるという心配があったら、やはり近くの医療機関に相談されるほうが良いと思います。

 

ある程度、ほくろと悪性黒色腫を見極めるということで、ABCDEというのが、知られています。

 

「A」は、Asymmetly(非対称)

対称でない形のほくろを見たら、メラノーマを疑いましょうということになります。

「B」は、Border irregularity(境界不鮮明)

ほくろの部分とそれ以外の境界がはっきりしないものは、少し怪しいと言えると思います。

「C」は、Color bariegation(多彩な色調)

色調が単一でなく、色むらがある。

色むらは主観的なものなのかもしれませんが、やっぱり変な色だと思ったら相談するとよいと思います。

「D」は、Dameter enlargement(大型の病変)

大きさが大きくなってるかどうか一つの目安としては6mmとか7mmって言われていますが、これはある程度大きくなった場合は少し要注意かと思います。

「E」は、Elevation of Surface(表面が盛り上がる)

元々平らだったところが盛り上がってくるような場合は、注意した方がいいかと思います。

 

悪性黒色腫(メラノーマ)の4型

 

ほくろに関して言うと、新しくできたところもありますし、あとはその中には生まれたときからほくろ、もしくは黒あざをお持ちの方もいらっしゃるんじゃないかなと思います。

形が変わらなければ、それほど心配はいらないと思います。

 

しかし、よく観察していただいて、どこか一部分の色が濃くなってきたとか、一部が盛り上がってくるような感じがするという場合は、生まれつきのほくろが年を重ねて、特に高齢者になって、ガン、メラノーマに変わるということは、ありうることなので、変化が出たら早めに受診される事をお勧めします。

 

 

 

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