歯を残す選択としての歯根端切除術

根管治療をしたのにも関わらず、症状が改善しない場合もあります。歯の根っこの中、根 っこの先は非常に複雑な形をしているので根管治療を行ってもばい菌が完全に取りきれな いことが多いのです。通常の根管治療では取りきれなかった菌を取り除く方法として歯根 端切除術、という治療法があるそうです。おのえ歯科医院の尾上正治先生にうかがいまし た。

根管治療だけで、歯は残せますか？

 

 

通常の根管治療というのは、薬や針のような器具を用いて神経が入っていた根っこの穴を掃除するといったです。

 

歯の中の神経や血管の入っている部屋というのは非常に複雑な形態をしていて、その部分に針のような器具や薬を使っても複雑な部分には器具や薬は届かないのです。

 

その届かない部分に病気を作る原因のばい菌が残ってしまいます。

 

このばい菌が残ってしまうといつまで経っても症状が消えなかったり、痛みが取れなかったりします。

 

通常の根管治療だけで治せない場合、どうする？

 

 

歯根端切除術に代表する歯内療法外科という治療が選択されます。

 

ばい菌が残っている複雑な形の部分の骨に穴を開け、原因となるばい菌が住んでいる根の先をカットして取ってしまいます。

 

それからのこった根っこの中を反対側から掃除し、ばい菌が出てこないように蓋をするというのは歯根端切除術になります。

 

マイクロスコープなどを使用する現代のスタンダードな歯根端切除術では９割以上の成功率が得られるということです。

 

歯を救うために非常に有効な治療法です。