忍び寄る歯周病と、治療・対策

歯周病
日頃のケアを怠っていると陥ってしまう歯周病。油断していると口の中だけではなく全身に広 がる恐ろしい病気です。一体どのように病気が進行し、どういった治療が必要になるのでしょ うか。今回は、慶應義塾大学医学部歯科・口腔外科学教室の中川種昭先生に、お話を伺いまし た。

歯周病はどのように進行するのですか?

 

 

歯ブラシが上手にできない、口の中の細菌が増えてくる、そういう状態では歯茎の質が変化してきます。

 

いわゆる悪玉菌が増えてくることで、歯茎に炎症が起きていきます。

 

そして、そこから膿が出てきて骨が溶けていくのが歯周病と呼ばれています。

 

どのような治療が必要ですか?

 

 

歯と歯の境目というのは通常は0.5~1mmくらいなんですが、そのポケットが深くなってきます。

 

そこに溜まったばい菌や、硬くなった歯石を取り除いていくことで炎症を抑えていくのが歯周病の治療となります。

 

特に急性の症状がある場合には、その細菌が全身に回る場合もありますので、抗菌薬、抗生物質と呼ばれるものを使うことがあります。

 

まず大事なことは、処方を受けた場合には言われた通りにきちっと薬を飲んでいただくこと。これが非常に重要になります。

 

歯周病対策で大事なことは?

 

 

歯周病というのは感染症ですが、ばい菌は薬を飲んだだけでは治らないんです。

 

ですから、きちっと歯科医院に行って、汚れや歯石を取ってもらうことが必要になると思います。

 

 

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