歯の健康を長期的に守り、いつまでも自分の歯で生活するためには予防ケアが必要です。しかし、歯医者といえば「虫歯による痛みや、歯周病による歯茎の腫れ・違和感などの症状が出てから受診する場所」と考えている方も少なくありません。
日本歯科医師会の調査によると、歯科医院で歯の定期チェックを受けている人は48,6%であり、歯医者に通っていない人が半数以上にのぼるといわれています※1。 歯の予防意識は年々高まっており、自発的に受診する人は増えていますが、それでも2人に1人程度でとどまっているのが現状です。
歯には再生能力がなく、一度削ってしまうと元に戻ることはありません。「歯は痛くなったら治療する」という考え方から、「痛くならないように守る」という考え方へ、変化していくことが求められています。
さこだ歯科では、患者さんの健康に貢献するために、長期的な視点で歯科診療を行っています。予防ケアにおいては、お口の中に潜む細菌や、歯に付着したバイオフィルムを丁寧に取り除き、口腔環境の正常化を目指したメンテナンスを行っています。こうした取り組みにより、虫歯や歯周病の予防、口臭の防止、健康寿命の延伸などの効果も期待できます。
迫田先生は「患者さんにも日々の予防ケアに取り組んでもらうことが大事。普段から歯みがきやお口のケアを行っていただき、健康に過ごしてほしい」と話します。まずは痛みがなくても歯医者を受診し、お口の中の状態を把握することが大切です。ライフステージが変わっても健康に過ごしていただくために、さこだ歯科ではこれからも予防に重きを置いた診療を行っていきます。
予防ケアを十分に行っていても、歯やお口の中の状態が悪いと、健康の土台が揺らいでしまう可能性があります。
たとえば、歯並びが悪いと歯が磨きにくくなり、お口の中の汚れや細菌を落としきれず、虫歯や歯周病などの歯科疾患にかかるリスクが高まります。歯並びの悪さは噛み合わせにも影響するため、歯応えのある食べ物を噛みきれなかったり、顔や身体の歪みにつながったりする可能性も考えられるでしょう。
また、虫歯や歯周病などで歯が抜けてから治療せずにいると、徐々に周囲の歯が移動したり、噛み合わせが悪くなったりすることがあります。見た目が気になり、外出が億劫になったり、人と会うのを避けるようになったりと、日常生活にも影響が出てしまいます。
迫田先生は「歯並びやお口の状態を改善することは健康のベースを整えること。そのために、矯正治療やインプラント治療を視野に入れた診療を行っている」と話されます。矯正治療は、こどもから大人まで幅広い年齢層の方に提供しており、先進的なデジタル技術や歯科医療装置を用いて、患者さんに適した治療を提案しています。受診される方のなかには「歯医者さんは怖い場所」と認識している方もいらっしゃるため、意識してコミュニケーションを図り、安心していただけるよう心がけているそうです。
また、歯を失った方にはインプラントを含めた治療を提案し、歯本来の機能が正常に働くよう整えていきます。院内には特定の領域の専門医や認定医を目指す歯科医師が豊富に在籍しており、それぞれの専門技術や知見を活かした診療アプローチを受けることも可能です。噛み合わせや見た目の美しさを考慮した診療で、一人ひとりの健康をしっかりサポートしていきます。
さらに、ご要望に応じて歯科技工士と連携したオーダーメイドの詰め物・被せ物の作製を行うことで、患者さんのニーズに幅広く対応できる体制を整えています。
さこだ歯科では、予防ケア・矯正治療・インプラントをはじめ、さまざまな診療を提供しています。受診される患者さんは小さなお子さんから高齢者まで幅広く、障がいのある方の歯科診療にも対応しています。患者さんのニーズにお応えするために、診療体制を強化し続ける同院ですが、開院当初から変わらず大切にしていることがあると、迫田先生は言います。
「私たちがいつも大切にしているのは、患者さんに寄り添った診療を行うこと。寄り添うと言葉にするのは簡単ですが、実践するのはとても難しい。だからこそ、寄り添わせていただく姿勢を忘れないようにしています」。
迫田先生がここまで「患者さんに寄り添うこと」にこだわるのは、日々診療を行う中で、患者さんと歯科医療従事者の考え方がすれ違っていることがあるからだといいます。
たとえば、歯医者を受診する時、ほとんどの方は治療や痛みへの不安を抱えています。「痛い思いをするんじゃないか」と心配している人や、「別の歯医者を受診した知人はかなり痛かったと言っていた。自分もそうなるんじゃないか」と緊張している人も少なくありません。一方、歯科医師や歯科スタッフは「患者さんは治療を受けるために受診した」と考えており、「きちんと説明して適切な治療を提案すれば、治療をすんなり受け入れてくれる」と思っています。患者さんは治療に不安を抱えているにも関わらず、歯科医療従事者はその不安に気付いていないことがあるのです。このささいなすれ違いを意識していないと、患者さんが不安を抱えたまま、治療が進んでいってしまう可能性があります。両者の考え方のギャップを無くし、患者さんの「痛い思いをするんじゃないか」というバイアスを取り除くことが歯科医療従事者に求められていると、迫田先生は言います。
また、歯医者を受診すること自体にハードルを感じる方も少なくありません。「歯医者が苦手」「痛そうだから行きたくない」「怖い」といった理由で心理的ハードルが上がり、受診を先送りしてしまう方もいます。受診に対する心理的ハードルを下げるためには、患者さんとのコミュニケーションが非常に重要です。
さこだ歯科では、初めて受診される方にも安心して診療を受けていただけるように、カウンセリングを重視しています。専門スタッフや歯科衛生士、歯科医師がそれぞれ協働し、患者さんのお話をお聞きすることで、安心できる環境を整えています。また、メール相談も行っており、「まずはメールで相談してみたい」というニーズにも対応しています。実際に対面で診察しないとわからないこともあるため、診断や断定したことをお伝えすることは行っていませんが、患者さんが少しでも前向きに歯医者を受診できるようサポートしています。
一人ひとりに寄り添い、その人の状態や生活背景に合ったケア・治療を提供しているさこだ歯科。これからも患者さんに寄り添った診療で、一人ひとりの健康的な生活を支え続けます。
【参考文献】
※1:公益社団法人日本歯科医師会|15歳〜79歳の男女10,000人に聞く「歯科医療に関する一般生活者調査2024」https://www.jda.or.jp/jda/release/cimg/2024/jdareleasecimg2024241101PRESSRE.pdf