舌がんの予後と予防法:喫煙と飲酒は重大なリスク因子!

放射線治療
舌がんは、口の中にできるがんの1つで、口腔底がんや歯肉がんなどと合わせて口腔がんに分類されます。舌がんは早期発見が難しく、歯科検診や耳鼻科へ行って診察で指摘されることもあります。舌がんの予後や予防法、舌がんを治療する時の病院選びのポイントについて、東京医科歯科大学・放射線治療科の吉村 亮一先生に教えていただきました。

 

舌がんの予後:再発のほとんどは2年以内!慎重なフォローアップが予後に影響

 

 

舌がんの場合、再発するケースの8~9割は2年以内に再発しています。

そのため、治療後2年間はなるべく間を空けずに経過を観察することが大事です。特に、最初の1年間は少なくとも1ヶ月に1回は診察をして、慎重にフォローアップを行います。

1年目を過ぎて、予後が比較的良好な場合であっても、少なくとも2ヶ月に1回は診察を行い、慎重に経過を観察していきます。

2年を経過してからもがんのコントロールが上手くいっていれば、3ヶ月に1回程度での診察で、さらに3年間はフォローアップを行なっていきます。

 

このように丁寧に経過観察を行うことで、フォローアップの過程で再発の傾向が見られた場合には、すぐに治療に入ることができます。

 

 

舌がんの予防法:お酒とタバコは厳禁!口腔衛生のチェックも欠かせない。

 

 

舌がんの予防

 

 

舌がんの予防としては、まず第一にお酒とタバコの習慣を断つことです。

特に喫煙習慣は、舌がんだけでなく、肺がんや動脈硬化などを引き起こす原因にもなります。

 

また、外科的手術を行う場合、禁煙することが第1条件となっていることがほとんどです。

喫煙者の場合はまず、禁煙から始めましょう。

 

また、歯磨きなどで口腔内の清潔を保つことも、舌がんの予防には重要です。

定期的に歯科医院で口腔衛生のチェックをしてもらうのも良いでしょう。

 

 

舌がん治療での病院選びのポイント:複数の診療科にまたがって治療ができる総合病院が良い!

 

 

様々な舌がんの様子

 

 

舌がんの患者の中で、最初から自分は舌がんだと思って病院を訪れる人はほとんどいません。多くは、耳鼻科や頭頸部外科、口腔外科を経由して受診します。

舌がんを少しでも疑った場合には、舌がんの手術症例の多い診療科が併設されている病院にかかることが大切です。

 

舌がんが判明した後も、頸部リンパ節への転移などが見つかった場合には、頭頸部外科などでの治療が必要になります。そのため、複数の診療科がある病院を選ぶのが一番重要なポイントと言えるでしょう。

複数の診療科で診察・治療を進めることは、患者のみならず医師にとっても安心して治療方針を決められます。結果的に、舌がん専門医のみで行うよりもベストな治療を行うことができるため、総合的に治療ができる病院が良いでしょう。

 

舌がんであっても他のがんであっても、どのように治療を進めるのかは、患者一人一人によって様々です。

特に舌がんでは、口腔内の外科手術を希望するかどうかによって、治療方針が大きく異なってきます。切除するのかどうかは、治療方針を決める大きなポイントであり、その後の治療経過にも関わってきます。

 

舌がんの治療を考えた場合は、今の自分の生活状況や将来的な影響を含めたトータルな希望を考えることが大切です。その上で、自分の希望する治療を行える施設を探してみましょう。

どのような治療方針を選ぶ場合であっても、まずは専門の医師のいる病院へ相談することが、治療の第1歩です。

 

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