口腔がんと子宮頸癌の患者さんの数はよく比較され、どちらも同じような罹患率、死亡率と言われてきました。
ところが、子宮頸がんは健康診断が普及したりワクチンが出てきたことにより、がんへの認知が広まって年々死亡者数に歯止めがかかっています。
それに対して口腔がんは増加し続けている、というのが現状です。
歯並びが悪かったり、歯が傾いていたり、虫歯を放置していたりすると、慢性的な刺激になって傷ができます。
それが5年、10年と同じ場所にいつも傷があると、がん化することがあるので、慢性的な刺激は良くないです。
あとは、お酒・タバコ・偏食があるなどの生活習慣の乱れも要注意です。
そしてもう一つは、ウイルスによる問題が挙げられています。
自分で口腔がんを見つけるには3つのポイントがあります。
まずは口腔粘膜の色が赤くなったり白くなったりしていないか気をつけましょう。
それから歯肉の形が、出っ張ったり凹んだりしていないか。
そして、もう一つは周囲の硬さです。
口腔がんは、胃がんや食道がんと違ってご自身が目で見て手で直接確認ができますので、早期発見をすれば95%の確率で治すことができます。
ぜひセルフチェックで見つけていただければと思います。