●東京女子医科大学 消化器内視鏡科HP:http://twmu-gastro-endosc.jp/
●野中先生のホリエモンチャンネル(youtube)出演の動画はこちらから:金を使うなら内視鏡に使え!?日本人の約50%が癌と診断される時代にやるべきこととは
食道がんは、喉と胃をつなぐ食道にできるがんです。
自覚症状が出たときにはすでに進行がん、あるいは内視鏡では治すことのできないがんになっていることが多いと言われています。
ただ、必ずしも、早期の食道がんは症状がないわけではありません。
早期の食道がんが見つかった患者さんにお聞きすると、
「食べ物を飲み込んだとき、熱いものを飲んだときに胸がしみる感じがあった」「つかえる感じがあった」とおっしゃる方は多いのです。
とくに食事のときに胸がしみる、あるいはチクチク痛むという症状は、食道がんの比較的初期から見られます。
ですから、食事のときに胸がしみる感じ、つかえる感じがあれば、お近くの病院でぜひ内視鏡検査を受けてください。
食道も含め、消化管の検査には、「内視鏡検査」と「バリウム検査」の2種類があります。
職場健診などではバリウム検査を行っているところが多いですが、最終的に診断をつけるには内視鏡が必要ですので、内視鏡検査を受けることが大切です。
最近では、特殊な光を用いて小さながんを見つける内視鏡観察技術が開発されています。
その代表が、「NBI(狭帯域光観察、Narrow Band Imaging)です。
がんは、「血管新生」と言って、成長・増殖するためにまわりに細い血管を発達させ、栄養を確保しています。
つまり、がんのまわりには細い血管が集まっていることが多いのです。
NBI(狭帯域光観察)は、青色光と緑色光をつかって粘膜表層部と深部の血管をくっきりと映し出す技術で、このNBIをオンにして観察すると、通常の内視鏡検査ではわかりにくい小さな早期がんでも見つけることができます。
このように、いまは内視鏡検査を受けていれば、食道がんを早期発見できる時代ですので、年に1回、内視鏡検査を受けることをおすすめします。
とくに、
は、食道がんの高リスク群です。
そういう方は、一般の人よりも食道がんになりやすいので、半年に1回、あるいは年1回、内視鏡検査を受けることがとても大切です。