世界に通じる内視鏡診療をすべての患者様にとどける | 消化器と診断·治療内視鏡クリニック

大腸がん検診
世界に通じる内視鏡診療をすべての患者様にとどける | 消化器と診断·治療内視鏡クリニック
内視鏡検査や治療は、患者さんにとってハードルの高いものです。不安や羞恥心があることが多く、嘔吐反射などによる身体な辛さも伴います。当院では、内視鏡検査が初めての方でも安心して安全に検査を受けて頂けるように工夫をしています。外来で可能な治療も積極的に行っています。

消化器と診断·治療内視鏡クリニックの特徴を教えてください

 

消化器内科と内視鏡を中心に診療をしています。内視鏡の専門的な経験のある医師などが検査をすることで、早期発見や早期治療を目指します。患者さんの負担が少ない方法で、検査や治療をすることを心がけています。

内視鏡検査の他にも、逆流性食道炎や便秘・下痢についても適切な治療を行います。近年増加の一途をたどっている炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎・クローン病)についても、専門的な知識により、しっかりとした診断・治療をすることができます。

 

内視鏡を使った治療について教えてください

 

 

日本では、内視鏡を使った治療は、入院をして行うことが多い現状です。私どもは、10年ほど海外で内視鏡を教授してきた経験があります。海外では入院治療は少なく、日帰り治療が多い状況がありました。

日本の内視鏡治療の質は国際的に見ても高いものです。そのうえで、質の高い治療を入院ではなく、日帰りで行うことは、患者さんにとってメリットが大きいと考えるため、当院では、できる限り日帰りで質の高い安全の確保された内視鏡治療を行うことを目指しています。

 

先生が診療で心がけていることは?

 

まずは、安全な検査や治療が重要と心がけ、大切にしています。内視鏡を使った検査は、苦痛を伴います。また、検査や前処置での下剤の服用など身体に負担がかかります。内視鏡治療についても、治療にともなう危険性はあるものです。だからこそ、安全ということを大切にしています。

当院では、医師は内視鏡の経験が豊富です。医師のみでなく、検査技師や看護師も内視鏡や消化器系の治療に携わった経験のあるスタッフです。専門性の高さが特徴で、安全につながると考えています。

そのうえで、設備でも安全を高める工夫をしています。十分な人員を配置したリカバリー室では酸素飽和度や血圧などを持続的に測るための機器をきちんと使用し、適切な酸素投与や点滴等を行います。適宜、看護師が患者さんにお声がけすることはもちろん、ナースコールも活用し、スタッフ一丸となり安全な診療を目指しています。

 

クリニック内の設備をご紹介してください。どのようなサービスをうけることができるか教えていただけますか?

 

 

まずは、空間を広くとっている特徴があります。ソーシャルディスタンスをとりやすい環境です。内視鏡の検査では、飛沫物や汚染物が生じる可能性があります。しかし、患者さん同士がクリニック内で接する状況を少なくすることで、感染面でも安全な環境です。

 

 

当院には、内視鏡検査を行う患者さん専用の待合個室が7室あります。内視鏡検査前から、個室で過ごしていただき、検査を行っていくことができます。

内視鏡の機材も最新の物を用意しています。患者さんの苦痛を軽減するために、鎮静剤を使うこともできます細経内視鏡という、細い内径の内視鏡を鼻から使用することもできます。

また、透視下内視鏡という検査も可能です。この検査は、腸閉塞などの場合に状況に応じて精密検査として行う検査です。クリニック内の空間が広いために、このような検査をするスペースをとることができました。

 

検査技師や看護師も専門性が高いスタッフであり、透視下内視鏡などの検査の際も協働しています。このようなコメディカルスタッフからの最新の知識を医師が学ぶ点もあります。専門性の高いスタッフのいる環境は、安心して検査や治療を行うために大切といえます。

 

 

最後に、駅から近いということも特徴のひとつです。公共交通機関を使って受診する場合に利便性が高いといえます。鎮静剤使用後などでも安心して帰宅していただけると思います。

 

患者さんの苦痛をやわらげて行う検査について教えてください

 

患者さんが内視鏡検査を受けた経験があれば、その際の苦痛はどの程度あったかを診察で伺います。患者さんが感じた苦痛度に応じて、苦痛をやわらげる方法を検討します。

以前の内視鏡検査で、そこまで苦痛を感じなかったという患者さんに対してはあえて鎮静剤は用いないこともあります。

しかし、検査に対して恐れや不安が強い場合には鎮静剤を用いて眠っている間に検査をすることができます。また、検査の際に嘔吐反射が強く出てしまい苦痛が強い場合には、適切な鎮痛剤を併用してより苦痛を少なくすることができます。

 

細経内視鏡では、鼻から内視鏡を入れて検査することで患者さんの状態によっては苦痛が少なくなることがあります。

さらには、消化管の閉塞がある場合には、透視下内視鏡の検査をすることで安全に的確な検査が可能です。この場合にも、無理のない検査で患者さんの苦痛をやわらげることを大切にしています。

 

内視鏡検査や治療を行う上での技術的な特徴を教えてください

 

 

拡大内視鏡、画像強調内視鏡などの機器を患者さんの状態に応じて使い分けます。このことにより、今まで見えにくかった微細な変化を捉えることができます。

例えば、癌であるかないかといったことや、癌がどのようにできているかを判断し、診断することができます。

このためには、検査を行う医師や検査技師の技術が問われます。当院では、医師、検査技師、看護師が内視鏡診療に携わっています。

 

もし検査で病気が見つかった場合にはどのような対応をしていただけるのでしょうか

 

患者さんの状態によって、外来で内視鏡治療が安全に行える場合には外来で日帰り治療をします。

外来で内視鏡治療が難しい場合には、近隣の大学病院へご紹介が可能です。学会などでつながりのある、内視鏡専門の医師のいる病院へのご紹介しています。また、私自身が特任部長(非常勤)として勤務する虎の門病院への紹介も可能です。

 

内視鏡検査をうける頻度についてお聞かせください

 

内視鏡検査は、一度検査をすればもうする必要がない、というものではありません。患者さんの状態により、繰り返して検査していく必要があります。

食道癌や咽頭癌では20~25%の方が異時発癌するというデーターもあります。このような疾患に対してしっかりとフォローアップを行う必要があります。適切なフォローアップを行うことで、患者さんの健康をサポートして、結果的に死亡率をさげることができます。

 

この記事を読まれている方へメッセージをお願いします

 

当院では、充実した設備や人的環境のなかで、なるべくリラックスしていただける雰囲気で検査や治療をすることができます。そのために、待合室から個室を利用できるなど工夫をしています。

内視鏡検査や治療には苦痛を伴います。胃カメラでの嘔吐反射や大腸内視鏡における羞恥心などもある検査です。このような検査であっても適切に苦痛を少なくする方法を選択することができます。患者ファーストの視点に立ち、患者さんのこれまでの内視鏡検査での苦痛の状況など詳しく聞かせていただきます。その上で適切な苦痛を和らげる対策をとります。

安全で安心した状態で、的確な診断を行い、可能な範囲での内視鏡治療を行います。このことは、患者さんの生活の質を高めると考えています。

お腹の症状で不安のある患者さんや些細なことであっても気がかりがある場合には、まずは受診していただけたらと思います。

 

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